栄養相談専門士とは

急速に高齢化が進む我が国では、医療費や介護費の増加に歯止めがかからず、また、少子化による生産人口(15歳~64歳)の減少は、国民皆保険制度を始めとした社会保障制度の維持を財政面から非常に厳しくしています。
このような状況を踏まえ、政府は健康寿命の延伸・セルフメディケーションの推進を国民に訴えていますが、健康の維持・増進や生活習慣病の予防に対する一貫した学校教育・社会教育が国民に定着していないため、国民は切迫感をもって受け止めていないのが現状です。
今後の医療体制は治療と予防の両面で更に前進させる必要があり、在宅高齢者の支援も視野に入れれば、「食と栄養」というキーワードから、国民のあらゆるライフステージに関わっている管理栄養士が、今後どのように社会に貢献していくのかを明確に意識しなければなりません。

日本臨床栄養協会では3年間にわたる研究分科会での検討の結果、浮かび上がってきたのは、
①管理栄養士は育成過程で実践能力を身につける機会があまりにも少ない。
②臨床経験があり、若手を指導・育成できるリーダーが残念ながら少ないという現実でした。
この事態を解決すべく誕生したのが、『栄養カウンセリング研修』と『栄養相談専門士』です。
栄養カウンセリング研修修了後、栄養相談専門士資格認定委員会の判定を経て『栄養相談専門士』が誕生します。

栄養相談専門士が目指すもの

栄養相談専門士のミッションは自ら栄養指導をおこなった症例を積み重ね、安易に医薬品やサプリメントに頼らない、まずは食生活を見直す栄養療法を追求していくことにあります。そして栄養相談専門士が連携しそのエビデンスを蓄積し、学会や論文投稿等で発表する等、管理栄養士の社会的地位を更に向上させていくことが我々の目指すところです。